30.10.11

EAT ME の はじまり

食べることのできる衣服



これは、現在行っている卒業論文・制作と、今年の文化祭で展示するクリエイションのテーマです。
その名の通り、着ることができてなおかつ食べることもできる服を制作します。


人間の身体はすべて、食べ物からできている
皮膚も、内臓も、髪も爪も。

食べ物を食べて栄養を摂るから、身体は機能する
食べる、という生理的行動がなければ、人間は生きてはいかれない


食べることは 生きることである



…という絶対的行為、とは反対に

服を着ることは
ファッションを楽しむことは
生きることではない、

と思ったのです。

いや、私にとっては
ファッションは最早なくてはならないもので
毎日私の頭を悩ませ、感情を左右するほど身体に染み付いて離れない、だいすきなもの


だけど、どうでしょう
現在のファッションの傾向といえば

大量生産

流行の為にどこも似たようなデザイン

安くてすぐ手に入る


ますます、服は【消耗品】として扱われているのです。
試しに〈服 捨てる〉で検索してみてください。多くの人が、自分が買った服を邪魔扱いし、捨てようとしていることがわかります。


ファッションの価値は何でしょうか
服は、着たら捨てられるだけの運命なのです

タンスが時々しなるような音を出すのは、あなたのタンスの奥にしまわれたままの服が
泣いているから



お洋服たちは思うんです



「 このまま捨てられるくらいなら


このまま、燃やされて忘れられるくらいなら


だったらいっそ




わたしをたべて。

あなたの一部にして。」







衣服に付加価値をつけてあげたい

これが今回のテーマの始まりです。

0 件のコメント:

コメントを投稿